今回は生物多様性を守るために動物園が行っている活動についてです。
まず私の住んでいる都内の動物園の取り組みについて、都立の上野、多摩、井之頭の動物園は葛西臨海水族園と共に公益財団法人東京動物園協会という組織を作っています。
2010年に「国連生物多様性の10年」として「都立動物園・水族園生物多様性保全宣言」を出しているのです。
それは2010年10月にCOP10が日本の愛知で開催され、20の目標に及ぶ「愛知目標」が採択されたからです。
動物園・水族館では皆さんもご存じのように色々な「生き物」を飼育・展示しています。そして希少動物の保護や研究に取り組んできた実績もあります。
そこで動物園は「都立動物園・水族園生物多様性保全活動宣言」の中で下記のように宣言しています。
Ⅰ・生物多様性の素晴らしさ、大切さを伝えること
Ⅱ・希少動物の保護・繁殖を進めそのための調査・研究などを行うこと
Ⅲ・生物多様性を保護し安全に守るためのネットワークを広げていくこと
なかでもⅡの希少生物の保護・繫殖は絶滅危惧種の保全の為にとても大切なことです。
国内の動物では「ニホンコウノトリ」「トキ」「ツシマヤマネコ」をはじめ、国外では「ニシゴリラ」や「ボルネオオランウータン」なども都立の動物園で保全されています。
日本国内の繁殖基地としても重要な上野動物園では「ニシゴリラ」を繫殖させています。上野動物園の常設展示である「ゴリラ・トラの住む森」はそもそもズーストック計画に基づく繁殖を目指す施設です。
そこでは野生本来のゴリラに近い群れ作りを行うなどの工夫もされています。
そしてこのズーストック計画とは都立動物園が飼育展示する希少動物の保護、繁殖をはかる計画のことです。
1989年に策定され、2018年度に「第二次ズーストック計画」が決められました。
このズーストック計画では種の保存、野生生物を保護し安全を守ること、環境教育や自然と共生する持続可能な社会の実現に向けたメッセージの発信などを目指しています。
これらの詳細や取り組みについて知りたい方は”東京ズーネット”を検索してみてください。
このような動物園の色々な生物多様性への取り組みについて知っていると、今までとは違った視点で動物の展示を見ることが出来ますね。そして、より深く動物園を味わうことが出来るのではないかと思います。