イギリスに400年ぶりにビーバーが復活しました。
ビーバーは川に住むネズミの仲間で、身一つで巨大なダムを作る「森の建築家」と言われる動物です。
私たちにとっては家族思いのとてもかわいい動物ですが、かつてイギリスでは王侯貴族の帽子などに、その防水性に優れた毛皮が重宝されて乱獲され、400年前に絶滅してしまいました。
しかし、最近イギリスでは国をあげて400年ぶりのビーバー復活作戦が行われています。
木をかじってしまうなどのビーバー被害専門の電話チャンネルなども設けています。
ところでビーバーはどのように生活しているのでしょうか?
まず、ビーバーがどのように巣を作るのかをご説明しましょう。
ビーバーは川辺の木を切り倒し、枝を集め川の中にダムを作ります。そして、その中にドーム状の巣を作ります。それはキツネなどの天敵に狙われないためです。家族総出で20日ほどかけて巨大なダムを作り上げます。
そして、このようにビーバーが暮らすためにダムを作ると、生態系が豊かになるという研究結果が出ています。
ビーバーが木を切り倒すことで開けた土地ができ、そこに多様な植物が生え、ダムが作られた川にも大きな魚が増えると言うのです。
また、ビーバーがダムを作ることで、洪水リスクを減らすことも最近のイギリスの研究でわかってきました。そのメカニズムは以下の通りです。
ビーバーのダムがあることで水の流れが緩やかになり、水量が下がります。そして、洪水が起こりそうになると、このビーバーダムは遊水池のように水を貯え、下流への水の流れ込みを緩やかにします。
エクスター大学のリチャード・プレイジア博士によればビーバーダムが13個ある川では大雨の時の流水量が3割減り、災害を減らす効果があったそうです、
このように400年ぶりにイギリスに復活したビーバーは洪水リスクを減らし、生態系を豊かにするという偉業をなしとげています。
ビーバーをはじめとする野生生物には人間には及びもつかない環境保全の力があります。このことは生物多様性を大切にすることは長期的な視点からだけでなく、短期的な視点でも人間のためになる事を証明しています。
先日、国連のグティエレス事務総長が「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代に入った」と語りました。それに対してもう私たちに出来ることは無いのでないかと絶望もよぎります。
しかし、それに対して何もやらなかった事を後悔したくありません。このビーバー復活作戦のように私たちがやれることはまだまだ沢山あります。温暖化を招いてしまった人類として、他の生命に責任を果たさなければなりません。
そして、未来の人々のため、未来の自分のためにも小さな事でもコツコツと出来ることをやっていきましょう。
ビーバー復活大作戦 in イングランド
- 2023年11月18日
- 2023年11月16日
- SDGs, エシカル, 生物多様性
- SDGs, エシカル, 地球沸騰, 洪水リスク, 環境保全, 生態系, 生物多様性, 絶滅危惧種
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